その金庫用途に合っていますか？正しい金庫と防犯

ニュースでよく耳にする「金庫をバールのようなものでこじ開けた」という話ですが、金庫はバールなどで簡単にこじ開けられるものなのでしょうか。
もしそうだとした金庫の意味がないのでは？と思われる方が多いでしょう。
じつは、金庫には色々な種類があるのです。せっかく金庫を設置するのであれば用途に合った金庫を選びたいものです。

目次-INDEX-

• 金庫の用途によって選ぶ金庫が異なる
• 金庫の扱いについて
• 金庫の鍵の扱いについて
• 防犯を考えると。。

金庫の用途によって選ぶ金庫が異なる

実は金庫には、大きく分けて2つの用途が存在します。そのうちの一つが「盗難対策」です。
これはもちろん窃盗などから守る用途なので金庫は簡単に開きません。バールなどでこじ開けたりすることができないようになっています。

もう一つは「耐火」が目的の金庫というものが存在しています。
こちらの金庫は金庫の中のものを盗難から守るというよりは、金庫の中身を火事から守るということが主目的となっています。
家庭に設置されている金庫の目的の多くはこちらでしょう。
そのため、こじ開けようと思えばこじ開けられる金庫も存在しています。

金庫を選ぶ際には目的が何であるかによって、選ぶ金庫が異なるので注意が必要です。

金庫の扱いについて

防犯目的の金庫の場合、金庫自体を持ち去られては意味がありませんので、金庫を設置する際には建物と一体化させるなどの対策が必要です。
金庫の鍵は開けられず、金庫自体も持ち去られないようにすることが重要です。
耐火が目的の場合には、盗難のことをあまり考えずにすむのであれば、設置についてはそれほど悩まずにすみます。

金庫の鍵の扱いについて

耐火目的で家庭に設置されている金庫に多いのですが、ダイヤル式錠前の金庫の鍵を開け閉めするのが面倒でダイヤルをガムテープなどで固定していた場合、テープの粘着力が弱まって、ダイヤルが回ってしまい、鍵がかかってしまう。また、家庭の金庫の場合、子供やペットなどがダイヤルを回してしまうということも考えられます。

このようなことを回避するためには、金庫のダイヤルロックの情報はきちんと保管しておく必要があります。
また、シリンダー錠の場合は長期間にわたって使用しないと鍵の内部が固着して鍵が回らないといった症状が発生する場合があります。
そんな時、あまり力任せに鍵を回すと鍵が折れてシリンダー錠の内部がふさがってしまいます。

鍵が固い場合や、シリンダー錠の鍵穴になにかが詰まって鍵が差せなくなった場合には専門家を読んで対処するのが一番です。
シリンダー錠の鍵は、通常スペアがついていますが、万が一に備えて複製を取っておくことも良いでしょう。
もし、鍵がなくなってしまった場合でも専門家に依頼すれば鍵を作成することもできます。

防犯を考えると。。

しかし、防犯目的であることを考えると、ダイヤルロックの番号をあちこちに保管しておくことや、シリンダー錠の鍵の複製をたくさん作ることは、逆に鍵を開けられやすくしてしまう原因にもなります。

金庫の使用目的によって、金庫の選び方、設置方法、鍵の管理はよく考えて行うことをお勧めいたします。