津田沼駅を中心に古くから栄えているエリアに対し、戦後埋め立てが進み急速に宅地化が進んだ沿岸部など、さまざまな表情を持つことが特徴となっている習志野市。内陸部にはJR総武線と京成本線、沿岸部はJR京葉線が通り都心へのアクセスも良好で、人口も右肩上がりを続けています。特に京葉線開通後沿岸部の発展はめざましく、千葉港から広がる京葉工業地帯の一角を担っているほか、大型商業施設の進出により、住宅化も進められています。
また津田沼駅周辺も大型店激戦区として知られていましたが、現在でも県内でも有数のショッピングタウンとして、休日は多くの家族連れで賑わっています。

習志野市の沿岸部は戦後から埋め立てが進められましたが、東京湾に飛来する野鳥や渡り鳥の生息地として保護された谷津干潟だけは、埋め立てられず当時のまま残されました。現在ではラムサール条約の登録地として、サギ、カモ、カモメなどの水鳥やシギ、チドリなどの渡り鳥など多くの野鳥の姿を見ることができます。
また、かつて習志野市には陸軍の演習場など多くの軍事施設が存在していました。戦後それらの土地は大学や高校など教育期間に転用され当時の面影はほとんどありませんが、市内にはいくつか軍隊史跡が残されています。現在の新京成線も陸軍の鉄道連隊の演習線が転用されたもので、カーブが続く線形もその名残となっています。