防犯対策の基本は「侵入されにくい」家づくりとなりますが、万が一部屋に侵入されたときに備えて、自宅内の防犯対策もしっかりと行っておきたいところです。
しかしホームセンターなどを覗いてみても、侵入対策にドアや窓に設置する防犯グッズはいろいろと販売されている一方、自宅内の防犯グッズはあまり多く売られていないのが現状です。
ここでは、すぐに実践できる自宅内の防犯対策を中心にご説明したいと思います。
先日の記事でも少しご紹介しましたが、家庭用金庫には防火金庫と防盗金庫の2種類があります。
防火金庫が火災などから貴重品を守るのに対し、防盗金庫は窃盗などの犯罪から貴重品を守るものとなります。
防盗金庫の特徴としては、防火金庫と比較してパネルの強度が高く、ドリルなどで穴を開けたりなどの破壊に強く、扉もこじ開けにくくなっています。
また、金庫と床の間に隙間がなく、持ち去ることも困難なような設計となっています。
防盗性能には「TS-15」という防盗試験規格があります。
この規格をクリアしている金庫は防盗性能が高い証拠となりますので、より防盗性の高い金庫を探している場合は参考にしてみてください。
近年は犯罪の内容も多様化しており、宅配業者や引っ越してきたばかりの近隣住民を装い、在宅時を狙ったものも発生しています。いずれも警戒心を抱かせないための偽装ですが、知らない人が自宅を訪ねてきたら、誰あてにどこから来た荷物なのかや近隣住民しか知らない情報を聞いてみるなど、応対に工夫してみましょう。またドアを開ける場合も、ドアチェーンをかけたまま対応することを忘れないようにしたいところです。荷物の受け取りなどでドアチェーンを外す場合は、相手がどこの誰なのかが確認できてから行い、不審な点があったら荷物を玄関口に置いて帰ってもらうなどの対応も時には必要となります。 最近では顔の検知機能や録画機能が搭載されたインターホンも販売されていますので、気になる場合は設置してもいいかもしれません。
これは一見防犯に関係ないと思われるかもしれませんが、泥棒の中には家族の行動パターンをすべてインプットして犯行に及ぶ者もいます。また、振り込め詐欺なども日頃連絡を取り合わないことに付け込んだ犯罪でもあります。日頃から家族間で防犯などについて話し合っておくことで、地震などの災害の際の連絡方法などにも役立ちますので、離れている家族を含め連絡を取り合っておくということは非常に重要となります。