鍵の管理について

鍵は肌身離さず

前項ではディンプルキーへの交換のススメについてご紹介しましたが、鍵の管理がしっかりできていないと、いくら鍵の性能が高くても宝の持ち腐れになってしまいます。
例えば男性はキーホルダーなどに収納し肌身離さず鍵を持ち歩いている方も多いですが、女性の場合はどうでしょうか?女性は財布や鍵などをパンツやスカートのポケットに入れて持ち歩くのではなく、ハンドバッグにしまうという方が多いのではないかと思います。そして、職場やレストランでトイレに行くなどで席を外す際、鞄を席に置いたまま席を立つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?率直に申し上げて、それはあまりにも危険な行為と言わざるを得ません。
同僚や友人がいて一人じゃないから大丈夫かもしれませんが、席を外したたった数分間の間に鍵の複製を作る方法は存在します。
顔見知りだから、まさかそんなことはあり得ない、と思うかもしれませんが、将来的にストーカー行為の被害に遭わないとも限りません。ましてあなたの顔見知りや親しい人は、あなたの生活パターン、自宅を空ける時間を知っているわけですから、防犯面を考えるなら、鍵はどんなときでも肌身離さず持ち歩くことをおすすめします。

「鍵っ子」はもう古い

数十年前、共働きの両親が増えることで「鍵っ子」という言葉が登場しました。首からぶら下げて肌身離さず持ち歩いている子供はまだ防犯意識がありましたが、忘れ物が多い子供の場合、玄関のマットや植木鉢などの下に鍵を隠して、子どもが帰ってきたときに鍵を取り出して開けるということは珍しいことではありませんでした。
最近では玄関回りにキーボックスを置き、そこに鍵をしまっておくという家も増えてきましたが、はっきりいって防犯対策はゼロに近いものといえるでしょう。鍵がいくら高性能でも、玄関回りに置いていては性能が台無しになってしまいます。暗証番号が必要なキーボックスでも空き巣は簡単に番号を見破り、いとも簡単に侵入できてしまいますので、鍵を玄関回りに置いておくということは絶対にやめておきましょう。

入居時は鍵の交換を忘れずに

これは案外盲点となっていますが、中古の物件や賃貸物件に入居する際の費用の中に、鍵の交換代が含まれています。敷金に含まれているケースもありますが、入居する際鍵の交換については必ず不動産業者か大家さんに確認するよう心がけましょう。賃貸物件の場合は、原則として入居後に勝手に鍵を交換することはできないので注意が必要です。