【メーカー別】イモビライザー付鍵紛失時の費用のまとめ

イモビライザー付の車の鍵を紛失してしまった場合は焦ってしまいます。
スマートキーの場合は、費用もいくらかかるのか心配です。
スペアキーを全て無くしてしまう前に、スペアキーを作成することが大切です。

今回は、スマートキーなどイモビライザー付の鍵を紛失した場合の費用や鍵が出来上がるまでの時間、支払方法なども含め、各メーカーディーラーと鍵業者それぞれの概算費用を紹介します。

状況に応じてディーラーに頼む場合や保険会社での対応にするかなどを判断する必要があります。特に緊急性が高い場合やその場で対応したい場合などは出張鍵屋でないと対応ができません。

初稿:2022/4/23
追記:2024/3/13

ディーラーに依頼の場合

ディーラーに鍵の作成を依頼した場合の金額について参考例を紹介します。
ディーラーに依頼した場合は、鍵が納品されるまで1~2週間かかる場合があります。
依頼時には、キーナンバープレートを用意しましょう。無い場合は、キーナンバーを調べるため別途費用が必要です。
レッカー移動をお願いした場合には、レッカー費用も加算される場合があります。

出典:写真AC

◇◇ トヨタ系ディーラーの参考価格例 ◇◇

スマートキーの場合は、スマートキー本体、コンピューター交換、工賃合計約10万円前後です。
キーレスキーでイモビライザー付の場合約6万円前後です。

 トヨタのスマートキーは、物理的な鍵を使わずにドアの施錠・解錠やエンジン始動が可能な便利なシステムです。リモコンの機能とキーが一体化しており、ポケットの中で簡単に操作できます。車両の盗難防止のためにイモビライザーシステムも搭載されており、登録されたキーでなければエンジンは始動しません。電池切れの際には内蔵されたメカニカルキーを使用して手動でドアを開け、エンジンを始動することができます。また、オプションで様々なタイプのスマートキーを購入することも可能です

◇◇ 日産系ディーラーの参考価格例 ◇◇

インテリジェントキーの場合は、インテリジェントキー本体、コンピューター交換、工賃合計約10~15万円前後です。
インテリジェントキーのスペア+イモビライザー登録のみなら1.2万円が目安です。全て無くす前にスペアを作成することをおすすめします。

 日産のスマートキー、インテリジェントキーは、鍵を取り出すことなくドアの開閉やエンジンの始動が可能なシステムです。このキーを携帯しているだけで、ドアハンドルについたリクエストスイッチを押すことでロックの解除や施錠を行え、車に乗り込んでエンジンスタートボタンを押すだけでエンジンが始動します。また、マツダなど他のメーカーのスマートキーと基本的には同じ機能を備えていますが、名称や一部の仕組みに違いがあることがあります。

◇◇ ホンダディーラーの参考価格例 ◇◇

スマートキーの場合は、スマートキー本体、コンピューター交換、工賃合計約15~20万円前後です。
人気のNシリーズなど軽自動車も鍵を全て無くした場合は、同じ費用が必要です。

 ホンダのスマートキーは、キーをポケットなどに持っているだけでドアの施錠解除が可能で、エンジンもボタン一つで始動できる便利なシステムです。万が一電池が切れても、内蔵されたメカニカルキーで開錠やエンジン始動ができます。通常は電池は約3年持ちますが、電池交換はユーザー自身で簡単にできます。また、スマートキー専用のキーカバーコレクションもあり、様々なデザインが選べます​

◇◇ マツダディーラーの参考価格例 ◇◇

スマートキーの場合は、スマートキー本体、コンピューター交換、工賃合計約10~20万円前後です。
イモビライザー付キーの作成及び登録のみなら5~6万円前後です。

 マツダのスマートキーには、主に3種類があります。2019年のMAZDA3から導入された新型キーは、ボタンが側面にあり、非常にスタイリッシュなデザインが特徴です。また、マツダ2などで見られる旧型キーもあり、これは従来の多くのマツダ車に使用されていました。さらに、マツダのOEM軽自動車用のキーも存在しており、これはスズキのスマートキーと同型です。これらのキーには電池交換が必要で、キーによってCR2032またはCR2025という異なる型の電池を使用します。新型キーにはセキュリティ機能が強化されており、リレーアタック対策として節電機能を利用できます

◇◇ スズキディーラーの参考価格例 ◇◇

スマートキーの場合は、スマートキー本体、コンピューター交換、工賃合計約20万円前後です。
スマートキー以外のスズキ車はイモビライザーが無い場合が多く、スペアキー作成のみで使用可能です。

 スズキのスマートキーは2022年12月時点で4種類あり、主に新型キーが多くの車種に使用されています。旧型キーも一部の車種に使われていて、エスクードやランディ(トヨタ・ノアのOEM車)には特有のスマートキーが搭載されています。新型キーには電動スライドドア用のボタンがあり、車種によってはそれがないものもあります。スマートキーの電池はCR2032またはCR2450で、電池交換も自分で行えます。スマートキーはイモビライザー機能を有し、リレーアタックから保護する機能も備えています

◇◇ ダイハツ系ディーラーの参考価格例 ◇◇

スマートキーの場合は、スマートキー本体、コンピューター交換、工賃合計約15~20万円前後です。
スマートキー以外のダイハツ車はイモビライザーが無い場合が多く(トヨタからのOEM車を除く)、スペアキー作成のみで使用可能です。

 ダイハツのスマートキーは、2022年7月現在で3つの基本形状があります。新しいモデルには、ボタン配置が異なる最新型のキーが採用されており、電動スライドドアの有無によってボタンの数と配置が変わります。電動スライドドアがない場合、ボタンは1段です。また、イモビライザーという盗難防止機能が搭載されていて、事前に登録したキーでないとエンジンを始動できない仕組みになっています。電池交換は、ユーザー自身でも行えるように設計されています

出典:写真AC

鍵業者・出張鍵屋に依頼した場合

鍵業者に依頼すると、ドアの開錠からスペアキーの作成イモビライザーの登録まで全てその場で行うことが可能です。

イモビライザー付の場合、各メーカー車種により異なりますが、4万円~8万円前後で作業が完了します。ディーラーに依頼するより費用は抑えられます。
特に、スマートキーの場合は、ディーラーでの費用が高くなりがちですので、鍵を全て無くしてしまった場合には、鍵業者に依頼することをおすすめします。

緊急性が高い・急いでいる・すぐに対応しなければならない場面ではやはり出張鍵屋のほうが依頼するにしてもスムーズかもしれません。

因みにイモビライザーとはどのようなものか

 イモビライザーは、自動車盗難を防止するためのセキュリティシステムの一つで、車両に設置されたマイクロチップが、エンジンをかける際にキーから送られてくる暗号化された信号と一致するかどうかを確認することで、正規のキー以外ではエンジンをかけられないようにする仕組みです。

イモビライザーは、1990年代後半から普及し始め、現在では多くの自動車メーカーが搭載しています。鍵を紛失した場合などにも、不正なコピー鍵でエンジンをかけることを防止することができます。ただし、イモビライザーによって完全に盗難を防止できるわけではなく、盗難被害はゼロにすることはできません。

 なので、一般的にはイモビライザー・スマートキー付きの鍵を紛失してしまう場合には、鍵だけを作る(ギザギザいの鍵)を作るだけではドアしか開かずエンジンはかかりません。通常出張や外出時にイモビライザー付き鍵を紛失してしまうと、出張鍵屋にて現地で直してもらうか、ディーラーに連絡して引き取りをお願いする等の方法しかありません。その為、現地でイモビライザーを直す場合は、自動車側についているコンピューターの書き換えを行う必要があり、鍵の複製とは根本的に違う作業が必要です。またこれらは必要な技術とともに、各メーカーの車種に対応した専用の機器も必要となる事から車種は年式によっては出張鍵屋でも対応ができない場合があるので、年式や車種等を連絡時には伝えることが大切です。

イモビライザー・スマートキー搭載車でも盗難となる場合の事例とは

 イモビライザーが付いた自動車でも、盗難となってしまう事例は多数あります。しかし、イモビライザーがない自動車に比べ、盗難成功率は低いとされています。イモビライザーが付いた自動車の盗難の内容としては、以下のようなものが挙げられます。

  1. キーを使った盗難:イモビライザーがあっても、キーを持っていれば自動車を盗むことができます。キーを盗まれた場合、イモビライザーがあっても無効になる可能性があります。
  2. 不正な鍵での開錠:不正な手段で鍵を作成して自動車を開錠する方法です。イモビライザーがあっても、不正な鍵で開錠されると自動車を盗むことができます。イモビライザーカッター等がその一例となります。
  3. キーレスエントリーシステムのハッキング:キーレスエントリーシステムにおいて、通信を傍受して解析し、鍵を作成して自動車を盗む方法です。これに対して、一部の自動車メーカーは、通信の暗号化や周波数変更などの対策を施しています。リレーアタックなどがその一例となります。

ただし、イモビライザーがあることにより、上記の盗難方法に対する防御力が高まるため、自動車盗難件数は減少しています。

鍵業者に依頼した場合の支払方法は?

鍵業者に依頼することで、費用を抑えられても高額であることは確かです。
現金の持ち合わせが無い場合、クレジットカードも対応しています。また、依頼時に銀行振込も相談することで可能な場合があります。
法人の方の場合は、請求書払いも可能ですので、依頼時に相談しましょう。

まとめ

イモビライザー付鍵を紛失してしまい、1本も無くなった場合、ディーラーに依頼すると、コンピューターの交換含め10万円以上かかり、1~2週間車が使えません。

スペアが1本も無くなる前に、ディーラーで作成することで、比較的安価に純正キーの作成が可能です。

鍵が1本も無くなった場合には、鍵業者に依頼することで、その場でドアの開錠からスペアキーの作成イモビライザーの登録まで可能で、費用は約4万円~8万円が目安です。

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