スマートキー装備車の場合、盗難防止のためのイモビライザーが必ずと言っていいほど標準装備されます。
イモビライザー搭載車でも盗難の被害に遭うのは事実ですが、イモビライザー搭載車の場合、キーを複製しただけではエンジンの始動が出来ません。
スマートキーを紛失してしまった場合、鍵のトラブルを扱う鍵業者に依頼するかディーラーに依頼するか迷うところです。
ここでは、スマートキーを紛失してしまった場合、鍵業者またはディーラーに依頼した際のメリットとデメリットについて紹介します。
初稿:2022/7/31
追記:2024/5/1
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外出先で紛失した場合
外出先でスマートキーを紛失した場合には、移動手段に困ります。
自宅に近い場合や、公共交通機関で自宅に戻りスペアキーを取りに行けるなら車を移動したり、車を使用することが可能ですが、自宅に戻れない場所に居たり、スペアキーが1本もない場合は困ります。
鍵のトラブルを扱う業者に連絡することで、その場でドアの開錠から合鍵の作成、イモビライザーの登録が可能です
鍵業者は、イモビライザー付きの車にも対応しており、純正品ではありませんが、各車種に対応したブランクキーを用意しています。
連絡の際には、車種や年式、分かれば型式、ミニバンならパワースライドドアの数やパワーバックドアの有無、SUVならパワーバックドアの有無、上級セダンならトランクオープナーの有無を伝え、スマートキーのボタンの数を知らせることが出来ればなお良いでしょう。
メーカーディーラーに連絡した場合には、レッカーでの対応となり、純正のブランクキーは発注されますが、納品まで時間がかかることが多く、レッカー代も請求されることもあり、その日のうちに車を使用することはできません。
自宅で紛失した場合
自宅でスマートキーを紛失した場合には、もう一度よく探すことをおすすめします。
どうしても見つからない場合には、スペアキーを使用することができます。
スペアキーを使用つつ、ディーラーに予備のスペアキーを発注しましょう。純正にこだわらない場合には鍵業者に依頼しても良いでしょう。
スペアキーが1本もない場合には、鍵業者かディーラーに連絡して合鍵を作成してもらう必要があります。すぐに車を使いたい場合には、鍵業者に合鍵の作製とイモビライザーの登録を依頼するとその日のうちに車を使用することが可能になります。
鍵業者に依頼した場合のメリットとデメリット
鍵業者に依頼した場合のメリットは、外出先でもその場で合鍵の作製からイモビライザーの登録が可能で、その日のうちに移動可能になります。
イモビライザーの登録も可能なため、コンピューターユニットを交換する必要はありませんので、スペアキーの作成費用は一般的な国産車で5万円前後ですが、トータルでは安くなります。
鍵業者に依頼した場合のデメリットは、合鍵作成に使用するブランクキーは純正品ではありません。純正にこだわらない場合は問題ありません。
イモビライザーに対応した業者に連絡しないと、対応出来なかったり、高額な請求を求める悪質な業者もありますので、業者選びには注意が必要です。
ディーラーに依頼した場合のメリットとデメリット
メーカーディーラーにスマートキーの作成を依頼した場合のメリットは、純正品であることです。車がリース車の場合には、返却時に純正キーが必要になります。
メーカーディーラーにスマートキーの作成を依頼した場合のデメリットは、費用と時間がかかることです。
純正ブランキーの在庫があっても3~4日かかり、イモビライザーのコンピューターは交換となる場合が多く数十万円の費用がかかる場合があります。
出先でのスマートキー紛失時には、レッカー費用も請求される可能性もあり、数日間車が使用できない状態になります。
鍵を全紛失していない場合は、ディーラーに合鍵の作製を依頼することで、1~2週間の時間は要するものの、費用は鍵屋さんよりも抑えられる場合もあります。
鍵を全紛失してしまった場合、コンピューターの交換が必要になる場合が多く、費用が10万円~20万円など高額になる場合があります。 鍵を全紛失する前に、合鍵を作成しておくことをおすすめします。
リース車や残価設定車の場合
税金や車検費用、点検整備費用など全て含めた月々一定の費用で車に乗るリース契約や、3年後や5年後などの下取り価格を予め設定し、毎月の支払額を抑える残価設定型ローンで車に乗る人が増えています。
リース車の場合、契約期間満了後返却する必要があります。また、残価設定型ローンでも車を買い取る場合以外、返却します。
車を返却する際には、乗り始めた時と同じ状態・同じ装備である必要があります。
鍵紛失時には、鍵業者に連絡する前に、リース会社やディーラーなど契約先に連絡しましょう。
リース会社やディーラーの指示に従い、レッカー移動や、鍵業者に連絡し合鍵作成を行うなど対応し、純正キーが必要な場合は、ディーラーで純正キーを発注しましょう。
車を返却する際には、契約時の純正キーと同じ本数、新たに作成した合鍵もリース会社やディーラーに渡しましょう。
車の返却が不要な場合
リース契約でも7年以上のリース契約の場合、そのままもらえる契約があります。
既に車の代金を全て支払い終えている状態であると判断されるためです。
残価設定型ローンの場合でも、車を買い取り乗り続ける場合は返却不要です。
車の返却が不要な場合は、純正キーに拘らず、鍵屋さんにある社外品のブランクキーで安価に合鍵を作成しても全く問題ありません。
まとめ
短時間でその日のうちに車を使用したい場合には鍵業者への連絡がおすすめです。
純正キーが必要な場合にはディーラーに依頼しましょう。
純正キーが必要だが、今の移動手段に困った場合、鍵業者に連絡して合鍵を作成してもらい、後日、ディーラーに純正キーの作成を依頼しましょう。
スペアキーは必ず確保しておくことも大切で、残り1本の場合、早めにスペアキーの作成をおすすめします。