日本で電気自動車が普及しない理由とは

日本で電気自動車が普及しない理由とは

日本で電気自動車が一般向けに市販されたのは2010年4月に発売された三菱i-MiEVで同年12月に日産リーフが発売されました。
2010年は軽自動車と普通自動車の電気自動車が誕生した年でもあります。

日本で電気自動車が一般向けに市販されたのは2010年4月に発売された三菱i-MiEVで同年12月に日産リーフが発売されました。 2010年は軽自動車と普通自動車の電気自動車が誕生した年でもあります。 2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、世界的に車の脱炭素化を進めています。 日本も電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車の開発を進めています。 しかし、電気自動車が市販化されてから13年ですが、街中ではあまり見かけず普及しているとは言えない現状です。 今回は、各メーカーで電気自動車のラインナップを増やしていますが、日本で普及していない理由について解説します。

2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、世界的に車の脱炭素化を進めています。
日本も電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車の開発を進めています。
しかし、電気自動車が市販化されてから13年ですが、街中ではあまり見かけず普及しているとは言えない現状です。

今回は、各メーカーで電気自動車のラインナップを増やしていますが、日本で普及していない理由について解説します。

電気自動車のメリット

電気自動車は、自宅で充電可能な場合、これまでガソリン車で行っていたガソリンスタンドでの給油に相当する作業が不要になります。
長距離移動に使用せず、通勤と買い物の日常使いのみであれば、航続距離も問題なく使用可能です。

電気自動車は、軽自動車でも発進時の加速が力強く、とても静かです。

電気自動車が普及しない理由

電気自動車が日本で普及しない理由は数多く、これらの課題をクリアするためには時間がかかると予想されます。

自宅で充電できない人が多い

日本の場合、普通の世帯約40%が賃貸物件に住んでいます。多くの賃貸物件では充電設備が使えないことから電気自動車を選びにくくなります。
自宅以外での充電は別途費用がかかります。
充電カードが必要となり、急速充電を利用するプランの場合、毎月5,000円前後の基本料金がかかります。普通充電プランでも1,500円前後の基本料金が必要です。
毎月のガソリン代が5,000円ほどの場合は、全くメリットがありません

車両価格が高額である

電気自動車の車両価格が高額であるため、自宅充電で利用できたとしても、燃料代でペイできません。

日産サクラ(軽自動車) 2,548,700円~
三菱EKクロスEV (軽自動車) 2,546,500円~
日産リーフ(普通車) 4,081,000円~
BYDドルフィン(普通車) 3,630,000円~
プジョーe-208(普通車) 4,694,000円~
フォルクスワーゲン ID.4(普通車) 5,142,000円~
現代アイオニック5 (普通車) 4,790,000円~

500万円までを目安にピックアップしてみると上記車種が該当します。
補助金を考慮しても高額で、軽自動車のサクラの場合、スーパートール系のターボ+4WD車と同等の価格になります。しかし、1充電の実際の航続距離は約140kmで長距離走行は不向きです。

航続距離に課題

航続距離が400kmのモデルなら天候が穏やかな状態で300km、エアコンや暖房を利用すると電費は悪化し、外気温が低下すると更に悪化します。
カタログ値の6割~7割を想定して利用しましょう。

長距離移動時には、充電カードが無いと非常に不便で、充電時間もかかり、先客がいる場合に待つ必要があります。
また、渋滞時の電欠にも不安があります。

耐久性に課題

電気自動車の駆動用バッテリーは、充放電を繰り返すと劣化します。
新車時の状態でも航続距離に課題があり、バッテリーの劣化で航続距離が更に短くなると、より使い勝手が悪くなります。

駆動用バッテリー交換には多額の費用が必要で、初代リーフの場合、新品120万円と言われています。以前はもっと安かったが半導体価格高騰の影響で高くなっています。
120万円なら2代目リーフが中古で買える価格です。
輸入車の場合を考えると…不安が増しますね。

リセールバリューに不安

電気自動車はバッテリーの劣化は避けられず、5年、7年乗った後の買取価格は期待できません。
駆動用バッテリー価格が高価な場合、買取価格は安くなる傾向にあり、初代リーフの場合、買取価格は期待できません。2代目リーフで5年経過した車は60万円前後が買取価格の目安です。

中古の電気自動車を試してみる

高額な金額を支払って電気自動車に乗るのが不安な場合、2代目リーフを中古で購入してみるのも良いでしょう。
実際の航続距離は200kmを超え、片道100kmのドライブなら充電なしで帰ってこれるかも知れません。車両価格は100万円~のため自宅に充電設備を設置可能なら試してみてはいかがでしょうか?

まとめ

日本で電気自動車が普及しない理由は、自宅に充電設備が設置できない、車両価格が高額、航続距離が短い、駆動用バッテリーの耐久性に不安、リセールバリューに不安とさまざまな理由があり電気自動車の普及は進んでいません。

ガソリン車並みの車両価格、航続距離の延長、バッテリーの低価格化が電気自動車の普及の鍵となるでしょう。

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