車を所有しないで必要な時にだけ借りられるレンタカーは便利です。
普段、車所有して運転していても、7人以上で出かけるときにはミニバンが必要になり、大きな荷物やちょっとした引っ越しにはトラックをレンタルするなど使い方は様々です。
レンタカーは、自動車保険に加入済です。補償面も大抵、対人対物無制限、車両保険は時価額ですので安心です。
なぜ「追加保険」が必要になるのか疑問に感じますが、レンタカー独特の約束事項があり、免責金額やノンオペレーションチャージが事故やトラブルの際に必要になります。
今回は、レンタカーの追加保険とは何か、またどのような人が必要になるのかについて詳しく解説します。
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レンタカーの免責補償制度(CDW)とは?
レンタカーを借りて事故を起こした場合、相手への対人賠償や対物賠償、ご自身のケガを補償する自動車保険に加入しているため安心です。
ただし、レンタカー利用者が事故等の補償金を一部補償する「免責金額」をレンタカー各社設定しています。
免責額はレンタカー各社おおむね5万円の設定(大型車やバスは10万円)で、5万円の自己負担は免れません。
保険金が50万円でも100万円でも5万円の自己負担ですが、突然5万円出費は実際には困ってしまいます。
5万円の免責金額を支払不要にするオプションとして免責補償制度(CDW)があります。
オプションである免責補償制度は1,000円~1,500円/24時間(大型車やバスは2倍)です。
安心のための保険として免責補償制度に加入しておくことをおすすめします。
なお、21歳未満、免許取得1年未満の方は利用できないことが多いので、レンタカー会社に確認しましょう。
ノンオペレーションチャージ(NOC)とは
ノンオペレーションチャージ(NOC)とは、レンタカー借りて利用中に事故、故障、盗難、内装の汚れやペットの臭いなどで、一定期間車を貸し出すことができない休業期間が発生した場合の営業補償です。
ノンオペレーションチャージが発生すると、保険等で負担してもらうことが出来ず、全額自己負担になります。
レンタカー各社で返却時の状態で金額が定められており、自走可能な場合は2万円~3万円、自走不能な場合、盗難被害の場合は5万円程度の支払いが必要になります。
「レンタカーを借りたついでに、灯油を運搬しよう」と考えている方は絶対にやめてください。灯油の臭いの影響でノンオペレーションチャージを請求される恐れがあります。
ノンオペレーションチャージは、免責補償制度(CDW)で補償されません。
ノンオペレーションチャージを免除するオプションを設定しているレンタカー会社もありますので、借りる際に確認しましょう。
レンタカーを複数人で借りる際の注意点
レンタカーを1人で借りて運転者は1人の場合は問題ありませんが、友達同士や会社の同僚と一緒にドライブのためにレンタカーを借りた場合、運転を代わることもあるでしょう。
途中で運転を代わる可能性がある場合には、運転する可能性のある全員分の免許証を事前にレンタカー会社に提示しなければなりません。
レンタカーを契約した人が保険に加入してることで補償の対象となりますが、運転者を偽って報告することで、保険の失効、さらに虚偽の連絡は犯人隠避罪や偽証罪など重罪に問われる場合がありますので、十分に注意しましょう。
1日自動車保険は対象外
1日だけ自動車保険に加入できる保険もありますが、レンタカーは対象になりません。
あくまでも、年齢や運転者限定によって補償されない家族の車や友人の車を一時的に運転する場合のみ適用されます。
レンタカーの追加保険が必要な人は?
普段から運転している方でも、事故のリスクは常に付きまといます。
レンタカーの免責補償やノンオペレーションチャージに対するオプションは付けることをおすすめします。
特に、普段運転しないで運転が久しぶりな人や、トラックを借りるなど普段と違うサイズの車を運転する人、長距離ドライブを予定している人は加入していると安心です。
まとめ
レンタカーは自動車保険に全車加入しています。
事故の際に保険を使用する際に、免責金が必要なため、自己負担額を免除する免責補償制度(CDW)への加入や、休業補償に相当するノンオペレーションチャージ(NOC)を補償するオプションがあり、補償を追加する保険として加入することをおすすめします。