侵入犯から財産を守るポイント

侵入犯から財産を守るポイント

近年高齢者の一人暮らしが増え、振り込め詐欺など財産を引き出す犯罪が社会問題となっていますが、独居の高齢者宅への侵入窃盗も増加の一途を辿っています。いずれも弱者を狙った悪質な犯罪ですが、財産を守るためにはどのような対策を行えばよいのでしょうか?ここでは、気を付けておきたいポイントと対策方法についてご説明します。

「外出しないから空き巣の心配は無用」は間違い

空き巣というのは留守宅を狙った侵入盗ですが、高齢者の中には「自分は家を空けることがないから心配する必要はない」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、残念ながらその考え方は間違っています。空き巣の中には、住人が昼寝や食事をしている隙に侵入する居空きや夜間寝ている隙に侵入する忍び込みなども含まれ、以前と比較してこれらの手口も増えています。特に高齢者の場合は視力が衰えたり耳が遠くなっている方も多く、侵入に気づかないことも少なくありません。 また、「うちには高価な貴重品などないから盗まれるものもない」と考えている高齢者も多くいます。しかし、泥棒が盗むのは現金や貴金属だけとは限らず、預金通帳やキャッシュカード、家電製品やバッグなど、あらゆるものを盗んでいきます。 在宅中も家の戸締りをしっかりとしておくことを心がけておくことが重要です。

貴重品は探されにくい場所に


窃盗犯の証言によると、現金や貴重品の保管場所は多くの場合タンス、引き出しや押し入れなど、どの家でも共通していることが多く、物色にそれほど時間はかからないといわれています。誰でも簡単に探すことができそうな場所は避けて、保管場所にも工夫するように心がけておきましょう。また、玄関の鍵を外の植木鉢や棚に置いている方も多くいらっしゃいますが、これらも窃盗犯は簡単に見つけることができますので、鍵を誰かに預けるなど置きっぱなしにしない工夫も大切です。

金庫を過信しない

貴重品の保管場所として金庫がありますが、一般的な家庭用金庫は火災から内容物を守る耐火金庫が中心となっています。これらは火災には強い反面、扉をこじ開けたり持ち去りも容易となっていて、防犯性という面はあまり考えられていません。最近では「防盗金庫」と呼ばれる扉や裏面が強固で床に固定できるものも販売されていますので、貴重品を厳重に管理したいときは、防火金庫ではなく防盗金庫を選ぶことをおすすめします。