新しいマンションやアパート、自宅の玄関鍵にディンプルキーが多く採用されています。
また、「防犯性を高める目的」で鍵を交換する場合、ディンプルキーがすすめられます。
ディンプルキーとはどのような鍵なのか、合鍵の作製が可能なのか、またその費用ってどのくらいなのか気になります。
今回はディンプルキーの特徴や、鍵を交換する際の費用の目安、合鍵の作製について紹介します。
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ディンプルキーの特徴
ディンプルキーは鍵の表面や側面に小さなくぼみがある鍵で、一般的な鍵にあるギザギザの山はありません。
ディンプルキーの「ディンプル」とは「くぼみ」を意味しています。
ティンプルキーのくぼみが防犯性を高めています。
表面にギザギザのあるディスクシリンダーキーやピンシリンダーキーに比べて、シリンダー内部が複雑なつくりになっているため、耐ピッキング性に優れています。
ディンプルキーの構造
一般的な表面にギザギザのある鍵の場合、鍵穴のピンの向きが1～2方向になっており、ギザギザした部分とピンの高さが一致すると鍵が回ります。
ピンの数に限界があるため、ピッキングの被害に遭いやすくなります。
ディンプルキーは、表と裏、側面の3方向にピンが付いています。それぞれのピンの高さが一致しないと鍵が回らない仕組みになっています。
くぼみの数が多いほど、またピンの数が多いほど耐ピッキング性に優れています。
ディンプルキーの代表例
ディンプルキーの代表例をMIWAとGOALから紹介します。
MIWAは国内トップのシェアを誇るメーカーで、「PRシリンダー」と「JNシリンダー」があります。
PRシリンダーは理論上の桁違い数1,000億パターン、JNシリンダーは172億パターンでピッキングを困難にしています。
また、シリンダー内に高硬度部品を使用し、耐ドリリング性能にも優れています。
価格は8,000円前後～です。
GOALは国内2位のシェアを持つメーカーで、「V18シリンダー」と「GVシリンダー」があります。
V18シリンダーは理論上の桁違い数120億パターン、GVシリンダーは1,000兆パターン以上でピッキングを非常に困難にしています。
V18シリンダーの価格九は8,000円前後～ですが、GVシリンダーはピッキング性に優れるため、価格は高めで15,000円前後～です。
ディンプルキーへの鍵交換費用は？
ディスクシリンダーキーやピンシリンダーキーからディンプルキーシリンダーに鍵を交換する場合の費用は、作業代1万円～、部品代は1.5万円～2.5万円が目安です。
商品のデザインによって価格が変わります。
ディンプルキーを紛失した場合の鍵開け費用は？
ディンプルキーは、防犯性が高く、ピッキングが困難な鍵です。
プロの鍵屋さんでも開錠に時間がかかります。
ディンプルキーの開錠料金は、30,000円～が目安です。ドアスコープの有無や鍵の個数、ドアの形状によって異なります。
ディンプルキーの鍵開けは高額になりますので紛失に十分注意しましょう。
ディンプルキーの合鍵作成場所と費用
ディンプルキーは、緻密な作りになっているため、どこでも簡単に作れません。
特殊な道具や技術が無いと合鍵の作製ができないため、ホームセンターに持ち込んでも断れるなど、合鍵を作製する場所選びが重要です。
ディンプルキーの場合、合鍵から合鍵の作製はできません。合鍵から複製すると誤差が生じやすく、鍵が回らない場合や、抜けなくなる、最悪な場合壊してしまう場合があります。
必ずマスターキー、純正キーから作成しましょう。
メーカーに依頼する
MIWAやGOALなどの鍵メーカーに純正キーを作製してもらう方法です。各メーカーのホームページに合鍵作成依頼方法が掲載されています。
メーカーの工場から作成して届けるため、1～2週間ほどの時間がかかります。費用は、1本2～3千円前後ですので、全紛失してしまう前に作成依頼することをおすすめします。
MIWAの「PR-Jシリンダー」など登録制の鍵は、メーカーへの依頼が必要なため鍵屋さんにお問い合わせください。
鍵屋さんに依頼する
合鍵を作りたい純正キーを近くの鍵屋さんに持ち込み、合鍵をその場で作成してもらう方法です。
通常のディンプルキーであれば、その日のうちに作成してもらうことが可能です。
作成費用は1本5千円ほどからで、ギザギザのある鍵よりも費用相場は高くなります。
また、メーカーと異なり誤差が生じやすいため、合鍵を受け取ったら必ず、鍵がスムーズに回るかどうか確認しましょう。
まとめ
ディンプルキーは、表面に小さなくぼみがある鍵で、耐ピッキング性に優れるなど防犯性に優れています。
合鍵の作製費用が一般的な鍵と比べ費用が高めで、作成場所がメーカーか鍵屋さんにほぼ限られています。
防犯性に優れているため、鍵紛失時の鍵開け料金は高めですので注意しましょう。
