車の盗難と言えば、ランドクルーザーやレクサス、プリウスが盗まれやすいと言われ、「車名別盗難台数の状況」を見ると常に上位にランクインしています。
しかし、軽トラックも盗まれやすく、人気のSUVスズキジムニーもその耐久性などから狙われています。盗まれるのは高額な車種や希少車種とは限りません。
オーストラリアでは、中古車輸入の規制緩和により、中古軽トラックの輸入が可能になり、アメリカでは25年以上経過したクルマは保安基準が緩和され右ハンドルでも走行可能になります。
小回りが効いて、悪路走破性が高い軽トラックやジムニーは海外から特に注目されています。
今回は、軽自動車の盗難を防ぐための対策について紹介します。
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軽自動車はなぜ盗まれる
軽自動車は、高級車と比べてイモビライザーなどの盗難防止装置が装備されない車種があり、セキュリティが弱い特徴があります。
パーツやエンジンなど部品取り目的、海外への不正輸出、軽バンや軽トラックは中古車市場でも人気があり海外でも支持されています。
需要があって盗みやすいとされているのが軽自動車です。
多くの軽トラックはイモビライザー未装備

軽自動車の中でも盗難被害の多い軽トラックの多くは、新車も含めて、盗難防止に役立つエンジンイモビライザーは装備されません。
2021年12月にダイハツハイゼットトラックがフルモデルチェンジを機に、イモビライザー搭載モデルが誕生しました。
OEM供給を行う、トヨタピクシストラック、スバルサンバートラックにも同等グレードのモデルにイモビライザーを装備します。
しかし、2021年12月以前の軽トラックにはイモビライザーは装備されません。セキュリティアラームも装備されません。
人気のジムニーもイモビライザーは現行モデルのみ
人気のジムニーも2018年7月以前のジムニーにはイモビライザーは装備されません。
軽自動車の場合、スマートキー以外の車種にはイモビライザーが装備されません。
軽自動車の盗難防止対策
軽自動車の盗難防止対策は、基本的な行動を見直す対策と、新たに盗難防止対策行うケースがあります。
対策1:鍵をしっかりかけること

都心部から離れた山間部では、軽トラックに鍵をかけずに駐車しているケースや、畑や庭に鍵を付けたまま放置しているケースもあります。
「古い軽トラだから…」と放置せず、しっかり施錠し盗難対策を行いましょう。
対策2:社外品の盗難防止装置を取り付ける
クラシックカーや人気のスポーツカー同様、後付けのセキュリティシステムがおすすめです。
イモビライザーも装備されます。純正のイモビライザーよりも強固なセキュリティで破られる可能性は低いのが特徴です。
最新のイモビライザーの付いた軽自動車はCANインベーダーによる盗難リスクもあります。
純正のイモビライザーと別系統で社外品のセキュリティシステムを取り付けることで、エンジンがかからず、盗難防止に役立ちます。
農業や漁業、建設現場などで必要不可欠な軽トラック、人気のジムニーにおすすめです。
対策3:ハンドルロックを取り付ける
ハンドルロックはコストをかけずにしっかり盗難防止対策が可能です。
簡単に盗めると思って軽トラックに狙いを定めたものの、ハンドルロックがあるだけで、盗難に時間がかかるため断念する可能性が高くなります。
物理的な対策として、使用頻度が少ない場合は、バッテリーのマイナスターミナルを外しておくのも良いでしょう。
対策4:リレーアタック対策を行う
リレーアタックは、玄関に置いたスマートキーの微弱電波をリレーしながら電波を増幅させ車に電波が届いたらドアを開けエンジンを始動し盗難する手口です。
スマートキーを金属製の缶や専用ケースに入れることで、スマートキーの電波を遮断することが可能です。
対策5:GPS追跡システム
盗まれた後に車がどこにあるのかを追跡するために有効です。
小型のGPS端末を隠しながら取り付け、アプリで確認できるよう準備することで、盗まれた後に追跡することも可能です。
GPS端末の電池切れなど、いざという時に使えない可能性もあります。
希少性の高い車種の場合には、ココセコムなど警備会社の提供するサービスを利用するのも良いでしょう。
まとめ

軽自動車は、最新モデルでもイモビライザーが装備されない車種があります。
セキュリティの弱さから盗難リスクが高まります。
しっかり鍵をかける他、プラスαの盗難防止対策が大切です。


